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その他

Q-D-1・放射線には、なんで名前があるの?(誰が名前をつけたの?)

放射線の存在がまだ知られていない頃、不思議な作用をする光線のようなものを見つけた人がいました。1890年代のことです。見つかった順に、X(未知の意)線、アルファ線、ベータ線、ガンマ線と名付けたので、それが今でも使われています。X線は1895年にレントゲン博士が発見して、命名しました。アルファ線、ベータ線、ガンマ線は、放射性物質からでる放射線ですが、X線は人工の放射線です。X線の発見が、他の放射線の発見につながり、放射性の元素から出る放射線には2種類あることをラザフォードが発見して、それぞれアルファ線、ベータ線と名付けました。
後に、ヴィラールが3番目の放射線を発見しましたが、ガンマ線と名付けたのはラザフォードです。

Q-D-2・人間以外の動物にも、影響はあるの?(猫、犬など)

放射線の影響は、すべての生物に現れると考えられています。一般的には、ホ乳類などの高等動物よりも、ウイルスや昆虫などの原始下等動物の方が放射線に強いと言われています。

Q-D-3・身のまわりの放射線(空間線量率)を測るにはどうすればよいですか?

空間線量率(μSv/h)を正しく測定するには「エネルギー補償型」の線量計を選ぶことが大切です。ガイガーカウンター(GM計数管を利用した計測器)は比較的安価で、私たちには入手しやすいのですが、残念ながらエネルギー補償をすることは技術的には不可能です。ガイガーカウンターの中には、自然の放射性物質に比べてセシウム134やセシウム137が多く存在する環境で、正しく空間線量率が測れるように調整されたものもあります。が、大部分は別の目的のために開発されたものですので、一般的には空間線量率の表示値は正確ではなく、数値そのものは大小の目安にしかなりません。よく調整されたガイガーカウンターでも、セシウムによる汚染が少なく、もともとの自然の放射性物質の量が無視できない環境で使用すると、やはり表示された絶対値はあやしくなります。一般的には、ガイガーカウンターで測定された空間線量率の表示値(μSv/h)には、数倍程度の誤差があっても不思議ではありません(実際の線量率よりも大きい数値を表示する傾向が強い)。ガイガーカウンターは、周囲に比べて汚染の度合いが高い地点を発見し、どの範囲を優先的に除染するかを決めるための判断材料のひとつとして、役に立つツールといえます。
これに対して、価格は少々高めになりますが、シンチレーション式や半導体式の線量計には、エネルギー補償型があります。エネルギー補償がなされ、きちんと校正されている線量計であれば、どのような環境で測定しても、空間線量率の表示値はある程度信頼することができます。シンチレーション式や半導体式であっても、エネルギー補償のないタイプも市販されていますから、購入するときに事前によく確かめておいたほうがよいと思います。

【出典】飯本武志『柏市の除染を進める会での会場からのご要望にお応えして』
柏市役所「東日本大震災関連情報」
※柏市役所放射線対策室の許可を得て掲載しております。

Q-D-4・リアルタイムで放射線などの状況をチェックできるサイトはあるのでしょうか。

リアルタイムで確認できるのは空間の放射線量だけです。空気や水に含まれる放射性物質については測定試料をサンプリングした上で放射能を測定する必要があるため測定結果を得るには時間がかかります。なお、さまざまな機関、個人の方々が測定を行い、インターネットで公開されていますが、注意をしていただきたいのは、測定者(責任者)、日時、場所、対象(大気とか水とか)、測定器、測定方法、測定値とその幅(誤差)、測定器が標準測定器(公的機関が所有している測定器)ときちんと定期的に校正(調整)されているかまたそのことが示されているか(このことはデータの信頼性に直接関係しますので重要です)、バックグラウンド値、そしてできれば、継続的に測定がなされているデータなのか、などです。具体的な数値は文部科学省が各機関、事業者が公表しているモニタリングデータなどについてまとめていますので、こちらのホームページから必要なデータをご確認ください。

文部科学省「放射線モニタリング情報」http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/

Q-D-5・「食品に含まれる放射性物質の新しい基準」について。 乳幼児の基準は、成人の基準と同じですか?

厚生労働省では、より一層の安全・安心のため、平成24年4月から、新たな基準値を設定しました。乳幼児と成人の基準は違います。食品中の放射性物質の新しい基準値は、子どもたちの安全に特に配慮して定められています。
「一般食品」の基準値は、食品の摂取量が一番多いと考えられる13?18歳の男性の限度値(120ベクレル/kg)を下回る、100ベクレル/kgが基準とされています。これは、乳幼児をはじめ、すべての世代に配慮した基準です。
また、「乳児用食品」「牛乳」の基準値については、放射線への感受性が高い可能性があるとされている子どもへの配慮から、独立の区分とし、「一般食品」の半分の50ベクレル/kgとされています。

【出典】厚生労働省「食品中の放射性物質新たな基準値?ダイジェスト版」
詳しい情報は、以下をご参照ください。
厚生労働省「ホーム > 東日本大震災関連情報 > 食品中の放射性物質への対応」
http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/shokuhin.html
政府インターネットテレビ「食品中の放射性物質の新・基準値?さらなる安全と安心のために」(10分30秒)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6886.html
政府インターネットテレビ「食品中の放射性物質の新・基準値?食品中の放射性物質の健康への影響」(14分03秒)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6885.html?c=20&a=1

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