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放射線・放射能の人体影響について

Q-C-1・低線量とは、いったいどのくらいですか?

定義はありません。
ICRP(国際放射線防護委員会)は、急性の放射線障害が起こる(症状が出る)とされる100?200ミリシーベルト程度、また発がんのリスクが認知できる100ミリシーベルト程度以下を低線量領域と呼んでいます。
なお、線量率が低いことを言う場合もありますが、それもはっきりした目安はありません。

Q-C-2・自然の放射線は、体に悪くないのか?

放射線を一度に大量に受けると障害が起こったり、死んでしまうこともあります。放射線は昔から自然にもあって、人類や生物は放射線と共存しています。
放射線が危ないか、危なくないかは、当たった量の問題です。
自然にある放射線でも人工の放射線でも種類とエネルギーが同じなら、危なさは同じです。

Q-C-3・放射能は人から人にうつるの?

人は誰でも体内に自然の放射性物質を持っています。
放射能は、体重60キログラムの成人で6000ベクレルくらい。この放射性物質は、食べ物を通じて日常的に外部から取り込まれ、排せつされます。
つまり、自然界を放射性物質は巡っているわけで、その過程で体内に存在します。実は、放射性物質ばかりでなく、一般の物質も同じです。
もともと元素は地球にあったものなので、あらゆる元素を地球上にいる皆で共有しているのも事実です。
その意味では、「うつる」とも言えますが、本来の意味ではありません。

Q-C-4・放射線の影響で奇形児が生まれる可能性はあるの?

胎児の段階で大量の放射線を受けた場合は、死産や奇形の発生の可能性があります。
一方、大量の放射線を受けた両親から生まれた子どもについては、動物実験では遺伝的影響がみられたという報告がありますが、広島・長崎の原爆被爆者においては、遺伝的影響はまだ確認されていません。

Q-C-5・体の中にたまりやすい放射能、たまりにくい放射能はあるの?

元素の種類や化合物などの形によって、体の中にとりこまれた放射能の動き方は違ってきます。
体内に長く存在するものや短時間で排出されるものがあります。
元素でいえば、セシウムなどの内臓や筋肉に付く元素は比較的短期間で排出されますが、ストロンチウムなどの骨に付く元素は長期間残っています。
年齢や性別でもその様子は異なります。

Q-C-6・児童・生徒が成人するころには、どのような病気がどの程度増える可能性があるのでしょうか?

児童・生徒が成人する頃、つまり約10年後に線量に応じて、起きる可能性がある病気は、「がん」の発症です。その中には、小児の甲状腺がんも含まれます。
それ以外の特に臓器の機能に直接影響するような症状は1度に多量の被ばく(250?500 mSv以上)をした場合しか症例は確認されていません。
発がんには様々な原因(食物・薬・生活習慣・遺伝ほか)があり、極めて特殊ながん以外は、それが何によって発がんしたのかを断定することはできません。
詳しい情報は、以下をご参照ください。

独立行政法人放射性医学総合研究所「放射線被ばくに関する基礎知識 サマリー版 第1号(Ver1.1)」
http://www.nirs.qst.go.jp/data/pdf/i13_j2.pdf

厚生労働省「妊娠中の方、小さなお子さんをもつお母さんの放射線へのご心配にお答えします。〜水と空気と食べものの安心のために〜」(PDF)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014hcd-img/2r98520000014hdu.pdf

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