放射性物質の放射能は、時間とともに自然に弱まっていくという性質があります。たとえば、セシウム134は約2年(2.065年)ごとに、セシウム137は約30年(30.07年)ごとに、元の放射能の半分になります。この時間を「(物理的)半減期」といいます。「半減期」の2倍の時がたてば1/4に、3倍では1/8に放射能の強さは減っていきます。セシウム137の放射能が今の1/10になるのには約70年かかります。地殻に自然に含まれるカリウム40やウラン238などの放射性元素の場合は、「半減期」が数億年から数十億年以上と長いので、ほとんど減少しません。
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