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放射線の利用

放射線の利用(農業)

品種改良新しい色の花

品種改良
植物に放射線をあてて突然変異を起こさせ、その中から目的に合わせたよりよい品種改良のために利用しています。
この方法で、たくさん収穫できる作物や寒さに強い作物、早く育つ作物、病気に強い作物などの品種改良がおこなわれています。
また、新しい色や形の花が咲く植物などもこの品種改良によってつくられています。

ジャガイモ

食品を長持ちさせる
食品に放射線を当てて、芽が出てくるのを抑えたり殺菌・殺虫を行ったりすることができ、これによって食品を長持ちさせることができます。
このはたらきを利用して、日本ではジャガイモに限られていますが、放射線をあてて芽が出ることを止め、ジャガイモを長期間おいしく食べることができるように利用されています。
この方法は、世界では、ニンニクや玉ねぎの発芽防止、コショウなどの香辛料や肉、魚介類の殺虫にも用いられています。

ゴーヤ

害虫の防除
沖縄県では、昔、ウリミバエという虫のためにゴーヤが食べられなくなることが多かったのですが、放射線を利用することで今ではウリミバエを退治することができました。
同じこの方法で、小笠原のミカンコミバエ、沖縄のスナミバエなどを退治することにも成功しました。

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