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放射線の基礎知識

身の回りの放射線

宇宙からの放射線宇宙

宇宙からの放射線
今から約138 億年前に起きた「ビッグバン」によって、宇宙は誕生したと考えられています。
宇宙線と呼ばれている放射線は、宇宙ができた時からずっと宇宙の中をたくさん飛びかっていました。
今も宇宙からの放射線は、光り輝く星や太陽などから地球にふりそそいでいます。

大地からの放射線大地

大地からの放射線
46億年ほど前に地球が生まれた時から、地球にはすでに放射線を出すもの(放射性物質)があり、そうした環境の中で生き物が生まれ、これまで進化してきました。
地面の近くにある花崗岩からは、弱い放射線が出ています。そして地球の内部や大地などには、今も放射性物質が多く含まれています。
東日本よりも花崗岩(放射性物質が多く含まれる)の多い西日本の方が放射線の量はやや高い傾向にあります。

空気からの放射線空気

空気からの放射線
花崗岩、コンクリートなどには、「ラドン」という放射性物質が含まれています。ラドンはガスとなって空気中に飛び出していきます。
コンクリートでできた地下室や石造りの家など、あまり換気ができない場所ではラドンが増えて、放射線の量が高くなる場合があります。

食べ物からの放射線食べ物

食べ物からの放射線
カリウムは、窒素、リン酸とともに植物の三大栄養素といわれ、私たちは野菜などを食べることで体内にカリウムを取り込んでいます。このカリウムは、筋肉をつくるなど私たちの体に必要な栄養素です。
カリウムの中には放射性物質がほんの少しですが含まれているため、私たちは食べ物を通してカリウムを体に取り込んでいるので、私たちの体の中からもたえず放射線が出続けています。

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