FAQ
- Q43 保育園園庭の砂場の放射線量削減について
東京都の保育園ですが、5月に保護者の方から借りた線量計で計測したところ、砂場の放射線量が0.17マイクロシーベルトでした が、9月に大きい台風が来て、近隣の屋根から雨水がたくさん流れ込んだため9/30に再度計測したところ、 0.119~0.179マイクロシーベルトという結果でした。
砂場のほか、畑なども値が高かったのですが、土の入れ替えなどで、放射線量を下げようと思っています。
砂場については、業者に新しい砂を入れてもらおうと思っていましたが、業者の砂自体も汚染されている可能性もあるということでした。
園としては今のところ、砂場に水をかけて洗い流す方法しかないと思っていますが、他に有効的な方法があれば教えていただきたいと思います。(2011年12月15日)
- A43 空間線量率が0.2μSv/hの場所で、1年間いたとすると、
0.2μSv/h×24h×365日≒1.8mSv
です。この値は健康に影響の有る値ではないとされています。
線量計によっては標準レベル(0.06μSv/h 以下)付近の線量率を正しく測定できない場合があります。また雨が降ると、常時大気中に存在するラドンという天然放射性核種が地面上に雨とともに落ちてくるため、線量率は上昇します。9月30日に測定した際に線量率が上昇したのは、ラドンの影響の可能性も考えられます。
現在の線量率は平常時とほぼ変わらない値ですので、過度に心配なさることはないと思います。砂場の線量を下げるために水をかけて洗い流すのは、その洗い流した水がまたどこかに溜まることになりますから、あまり効果は期待できないと思います。
業者によっては砂が汚染されている可能性があるとのお話ですが、保護者の協力で測定器による計測ができるようなので、汚染されていない砂を入れれば確実に線量は下がりますから、新しい砂を入れて下がらないようならやり直してもらうようにして、測定しながら徐々に入れ替えを行われたらどうでしょうか。
- Q42 児童による公園清掃の安全性について
東京都の小学校です。
地元の自治会と連携して地域の公園清掃を定期的に行っています。
近日のニュースでは落ち葉や側溝から周囲より高めの放射線量が測定されるということで、公園清掃の安全性や、実施方法を考える上でアドバイスいただけたらと思います。
小学生児童が大人と一緒に清掃活動を行うので、安全性や清掃時の注意点を教えて下さい。落ち葉や側溝内部、堆積した土砂、泥なども清掃します。
参加する保護者の方が測定して下さったその公園の放射線量は以下の通りです。
・坂下側溝角のふた上・・・0.22μSv/h 地表5cm、 0.06μSv/h 地表1m
・砂場・・・0.17μSv/h 地表5cm、0.09μSv/h 地表1m
・遊歩道陸橋の端・・・0.28μSv/h 地表5cm 、0.1μSv/h 地表1m
また今後の数値変化も考えられるので、どの程度の放射線量までなら安全なのかも教えて下さい。(2011年12月12日)
- Q42 児童による公園掃除の安全性について
東京都の小学校です。
地元の自治会と連携して地域の公園清掃を定期的に行っています。
近日のニュースでは落ち葉や側溝から周囲より高めの放射線量が測定されるということで、公園清掃の安全性や、実施方法を考える上でアドバイスいただけたらと思います。
小学生児童が大人と一緒に清掃活動を行うので、安全性や清掃時の注意点を教えて下さい。落ち葉や側溝内部、堆積した土砂、泥なども清掃します。
参加する保護者の方が測定して下さったその公園の放射線量は以下の通りです。
・坂下側溝角のふた上・・・0.22μSv/h 地表5cm、 0.06μSv/h 地表1m
・砂場・・・0.17μSv/h 地表5cm、0.09μSv/h 地表1m
・遊歩道陸橋の端・・・0.28μSv/h 地表5cm 、0.1μSv/h 地表1m
また今後の数値変化も考えられるので、どの程度の放射線量までなら安全なのかも教えて下さい。(2011年12月12日)
- Q41 東北地方で採れた野菜について
関西の小学校です。原発から遠く離れた地域ですが、放射能汚染のニュースはとても気になります。
スーパーでは東北地方で採れたという野菜がまた通常通り売っています。
調理実習などの際、東北地方の野菜を買うように児童らに指導することにためらいがあります。
スーパーで売るようなものは検査も徹底していないように思いますし、又産地の偽装なども頻繁にあると聞きます。
児童に健康被害がでてしまうことだけは避けたいと思っていますが、安心して食材を買ってよいのでしょうか。(2011年12月8日)
- A41 現在スーパーに並んでいる野菜などの生鮮食品は、出荷前に地域ごとで放射性物質の検査が行われており、暫定規制値を超えていないもののみが出荷されていますので、ご安心ください。
なお、流通している食材の抜き打ち検査では、食品の一部において、暫定規制値を超えるものが流通していたことも事実であり、規制値を超えたものが流通してしまったことは問題であり、心配に思われるかも知れません。
しかし、暫定規制値は、毎日一年間食することを前提に設定されているため、一時的に規制値を超えたものを食したとしても、今後も毎回食するわけでもありませんので、健康影響に神経質になることは無いと思います。また、検査結果については以下のホームページなどで確認することができます。
ポータルサイト:
http://www.maff.go.jp/noutiku_eikyo/index.html
- Q40 千葉県の小学校です。
セシウムは、土と結びついて飛散しないという説明がありますが、学校の校庭や幼稚園の園庭は、乾燥しており、風が吹くと土埃が舞い上がります。
遊んでいた子どもが鼻をかむと、鼻に入った土埃が黒くなって出てくることも珍しくありません。
セシウムと結びついた土自体を吸い込むことは、ないのでしょうか。
土と結びついていて安心とは、すこし考えにくいのですが。(2011年11月25日)
- A40 ご指摘をいただいているように、セシウムは土と結びつき、飛散しにくい状態になっていますが、土ごと舞い上がるとセシウムと結びついた土を吸い込む可能性があります。
しかし、その土粒子を鼻から吸入したとしても普通のほこり同様に肺まで入り込むことはほとんどありません。土と結びついたセシウムからの内部被ばくは、外部被ばくの2~4%と評価されており、外部被ばくに比べかなり少ない量です。
(参考:原子力学会HP、一般社団法人 日本原子力学会 「原子力安全」調査専門委員会 福島第一原子力発電所事故に関する緊急シンポジウム 当日発表資料「汚染状況に関する情報整理」)
ですので、あまりご心配されなくても大丈夫だと思います。
- Q39 栃木県那須塩原市の学校です。
当校児童の保護者から連絡があり、自宅の庭とその周辺に何箇所か、雨によって集まった高い線量の土壌が確認されました。
測定したところ、5.0~6.0マイクロシーベルトあります。
通学路にもなっているということもあり、土を取り除いて廃棄したいとのことですが、個人で勝手に廃棄処理してもよいのでしょうか?
その周辺のアスファルトは0.4マイクロシーベルトでした。
線量計がおかしいわけではないと思う数値だと思うのですが。
もし個人で処理する場合どのようにしたら良いのでしょうか。(2011年11月22日)
- A39 雨が集まる場所(雨どい、側溝など)は周囲の場所に比べて、比較的線量率が高くなる傾向があります。これは雨とともに土などに付着した放射性物質がその場所にたまるためです。
除染方法の参考情報として、福島県南相馬市では、放射能除染マニュアルが作成され、ネットでも除染方法が公表されています。但し、除染方法、除去した土壌の処理などの処分方法は市町村によって異なるため、自治体の担当部署に相談してから行ったほうが良いと保護者の方にお伝えください。
南相馬市災害対策本部、放射性物質除染マニュアル
http://www.city.minamisoma.lg.jp/mpsdata/web/5038/josen-manyuaru.pdf
全国の放射線の状況の推移に関しては文部科学省「環境放射能水準調査結果(都道府県別)」もご参照ください。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_by_prefecture/index.html
- Q38 ホットスポットの柏市(北柏)在住です。
一連の報道の中でもともと自然界にも放射線があるという話を聞きます。
自然放射線と人工放射線について教えてください。今回の福島原発から飛散した放射線は人工放射線であり、比較されている自然放射線とは異なると思うのですがどうなのでしょうか。
自然放射線は遠い昔から存在する放射線でありDNAもこれに適応しているからたとえ高い値でも問題ないのであり、福島原発の人工放射線は我々の細胞にとっては新規の物質であるから悪い影響を受けてしまうのではないかと心配です。(2011年10月28日)
- A38 先ず、人工放射性物質から出る放射線も自然放射性物質から出る放射線もアルファ線、ベータ線、ガンマ線という種類は同じです(教材コンテンツ「かわら版」第4弾参照)。
この疑問を考える際のポイントは放射線が人体にどのような影響を与えているかという点です。放射線が人体に当たりますと、主に二つの作用を起こします。一つ目は体内の水分から活性酸素を発生させること。二つ目はDNAを直接傷つけることです。一つ目の活性酸素がさらにDNAを傷つけることもあります。
次に、傷つけられたDNAは修復酵素によって修復されます。修復が失敗しても、細胞の自滅作用(アポトーシス)で細胞ごと消し去ります。アポトーシスを免れた細胞はがん細胞になる可能性があります。しかし、がん細胞も免疫細胞により駆逐されてゆきます。このように、人体が元々持つ防護機能によって、細胞のがん化を防いでいます。
年齢を重ね、または不健康な生活を続けた影響で人体の防護機能が弱まり、がんの発生確率は増加します。個人によって防護機能の強さは異なりますし、放射線以外の発ガン物質の取り入れる量も異なりますので、個人のがんの発生率は現在の所は分かりません。
問題は人類のDNAが自然放射能に適応しているとか、人工放射能には適応していないという話ではなく、DNA損傷の修復作用を持っているかどうかという話です。もちろん、人工放射能から発する放射線のエネルギーが自然放射能から発生するものと異なることにより、体内での放射線の挙動が異なります。しかし、それはDNAを何本壊すか、という違いでしかありません。人工放射能の体内での臓器間の挙動の違いもありますが、それも動物実験や過去の人工放射能を治療に使用した医療現場のデータなどから評価され、摂取した量からシーベルトという統一した影響の指標に換算する手法を持っています。つまり、シーベルトという単位で比べれば、自然放射能も人工放射能も同じ基準で評価する事が出来ます。
もちろん、数シーベルト(数千ミリシーベルト)を一度に浴びますと、生命の危険があり、そこまでの被曝には人類は適応していません。しかし、量が少なければ人体の防護機能による放射線による影響は修復されています。人工放射能だからと不安になられますと、免疫などの防護機能が弱まる危険性もありますので、結果として身体に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。ご注意ください。
放射線の種類については教材コンテンツ「かわら版 放射線の種類と性質(2)」もご参照ください。
http://www.radi-edu.jp/contents/detail/kawara
- Q37 東京都内の小学校です。
保護者の仕事の都合で本校の児童が仙台に転校します。
小学校2年生(8才)の保護者なのですが、その方から今後仙台で生活するとして、子どもがいたって平均的な食事、通学等の生活をした場合の年間放射線被ばく量はどのくらいの値が出るのかが心配であるとお話されていました。
それについて何もお返事ができませんでした。
個々の生活によって大きく値は変わるかとは思いますが、大体の範囲でどれほどの量なのか計算できるのでしょうか?子どもの今後の健康へのリスクを知りたいという保護者の思いに応えたいと思い質問させていただきました。(2011年10月24日)
- A37 年間放射線被ばく量ですが、仙台市のホームページに仙台市内各地の環境放射線量の測定結果が公表されています(1)。仙台市内は小学校や幼稚園を含め、ほとんどの箇所で0.15μSv/h以下となっております。この環境で24時間、365日生活した場合の外部被ばく線量は、0.15μSv/h × 24h × 365日 ≒ 1.31 mSv となります。健康上問題となるレベルではありません。
また、市場にでている野菜やお米、お肉などは放射性物質の検査が行われており、暫定規制値以下の状態にあります。普段の食生活におきましても、ご家族の健康への影響はないと考えます。
1 仙台市 福島第一原子力発電所事故にかかる放射能に関する情報
http://www.city.sendai.jp/hoshano/index.html
全国の放射線の状況の推移に関しては文部科学省「環境放射能水準調査結果(都道府県別)」もご参照ください。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_by_prefecture/index.html
- Q36 東京都内の学校です。屋根雨水用の雨どいの排水口から水が流れ出る場所や、雨水用側溝のたまり水の近くに置いている道具類(スコップ・台車など)を時間は限られるものの、毎日使用し続けた場合、使用している人への被ばくなど健康影響はあるのでしょうか。(2011年8月31日)
- A36 健康影響はないと考えてよいと思います。
もし気になるようでしたら、その都度、水洗いなどで洗浄すれば付着した放射性物質は大体取り除けます。
まず道具類の収納場所の近くに放射性物質を含む水があったからといって、使用者に影響はないでしょう。
放射性物質を含む水が常時かかっていたら、道具類に放射性物質が付着します。それでも現状では雨水中に含まれる放射性物質の濃度は健康被害を引き起こすレベルよりもかなり低いです。
さらに雨水中に含まれる放射性物質のうちで道具類に付着する量は少ないですので、健康影響は現れないでしょう。
- Q35 東京都内の小学校です。
児童が体育や休み時間に外での運動(サッカーなど)で転んでよく傷を作っています。
砂のグラウンドなので洗っても砂が傷に入ってとれなかったり、せっかく出来たかさぶたもまた怪我をしてはがして血が出たりもしています。
傷口からの内部被ばくが心配なのですが傷がある時はなるべく外で遊ばせないほうがいいでしょうか。(2011年8月30日)
- A35 放射性物質による体内被ばくの程度は、血液中に吸収された放射性物質の量(ベクレル)で決まります。飲食により摂取した放射性物質は胃腸管から血液中に吸収されます。
これに比べて傷口から入る放射性物質の量はかなり少ないことから大きな問題はないと考えます。
また、原発由来の放射性セシウムが土壌に多少は残っていると考えますが、東京におけるそれからの放射線量は概ね自然放射線に由来する平常値に近づきつつあります。
なお、平常の放射線とは、どこの土にも存在している天然のウラン、トリウム、それらの子孫核種(ラジウム、ポロニウム、鉛、ビスマス、タリウムなど)、放射性カリウムおよび過去の核実験で地球全体に拡散した放射性セシウムなどから出てくる放射線です。
今の東京の放射線レベルでは、これまで通りの通常の生活をして全く問題ありません。
傷口からの細菌感染の方が余程注意が必要です。
各自治体のホ-ムページへのアクセスはこちらへ
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/monitor.html#jichitai
全国の放射線の状況の推移に関しては文部科学省「環境放射能水準調査結果(都道府県別)」もご参照ください。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_by_prefecture_environmental_radioactivity_level_prefecture/2011/08/11445/index.html
- Q34 茨城県の学校です。毎日放射線を気にしながらすごしています。
学校の敷地内に芝生がありますが、放射線に注意したほうがよいのでしょうか。最近、植え替えたところで生えてきたばかりなので、刈ることも難しい状況です。また、菜園・花壇についても授業での活用や行事としての取り組みを迷っています。育てた野菜・植物は大丈夫でしょうか。(2011年6月30日)
- A34 関東の一部には平常の放射線レベルを超えるホットスポットがあると言われています。実際に放射線測定を行い、データを確認しなければ判断できません。
一般的に芝生や土の上の放射線量は、アスファルトやコンクリート上よりも高いと言われています。現時点では芝生の刈り取りをご検討をされてるとのことですが、土壌に浸透している可能性にも注意したほうがよいと思います。なお、菜園・花壇については判断が難しいところですが、理科の観点から栽培・育成を観察するにとどめ、食用にしないなどの対策が考えられます。全国の放射線の状況に関しては文部科学省「全国の放射線モニタリングデータ」もご参照ください。
http://www.mext.go.jp/
- Q33 学校の近くに大きめの池がある公園があります。
雨が降ると、雨水中に放射性物質が混じり、水たまりなどは放射線量が高いという話をききました。
池なども同じように、雨水が直接貯まるので、池の周りの放射線量が高くなるのでしょうか。
児童が遊ぶ場所でもあるため、心配しています。場所は東京都大田区です。(2011年6月29日)
- A33 雨が降ることによって、環境中の放射性物質が洗い流されて、その雨水の経路が汚染する可能性は高くなります。よって、その池が水たまりの池なのか、何かの排水が流入するような池なのかによっても汚染の度合いは変わってきます。また、池から流出があれば、水中に溶け込んでいる放射性物質は出ていきますが、広い区域からの雨水・排水の流入があれば、放射性物質が沈殿し、池の底にある泥や土の放射能レベルが高まる可能性があります。
なお、池の底からの水面に向かって出ている放射線は水によってかなりの分が遮へいされます。ちなみに、セシウム(Cs-137)からの放射線の影響は60cmの水の層で1/10程度まで減ります。
最近、メディアなどで自治体発表の数値より、土壌近傍や水の流れ出る場所の数値が高いという報道がなされており、自治体の測定法を疑問視する向きがありますが、報道される数値を見る限りでは、東京都にお住まいであれば深刻な心配をされる要素は低いと思われます。ただし、南部スラッジプラントからの排気中に高い空間線量の数値が出ているという報道がありますので、こちらは注視していく必要がありそうです。具体的な数値は経済産業省が各機関、事業者が公表しているモニタリングデータなどについてまとめていますので、こちらのホームページから必要なデータをご確認ください。
各自治体のホ−ムページへのアクセスはこちらへ
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/monitor.html#jichitai
全国の放射線の状況に関しては文部科学省「全国の放射線モニタリングデータ」もご参照ください。
http://www.mext.go.jp/
- Q32 茨城県南部の学校に通う児童の保護者です。
夏に向け、小学校のPTA主催のプールについて、放射能漏れのことが気がかりです。
長時間水着姿の子どもをプールに入れておくことは安全なのでしょうか。
学校の授業のプールは今のところ行われる予定ということですが、それに参加させるかどうかも迷っています。
茨城南部での屋外プールの開催は安全なのでしょうか。(2011年6月8日)
- A32 放射線被ばくを避ける行為は個人的人権の行使だという考え方もできるので、保護者として最悪のケースを考え、安全に配慮し、学校のプールに入らないことも選択肢のひとつといえますが、学校を通じて教育委員会に入るプールの放射線測定を要請し、判断材料を得る手続きをされてはいかがでしょうか。
- Q31 埼玉県の学校です。個人の方(保護者)がガイガーカウンターで放射線値を測定してくださってるのですが、毎日0.2マイクロシーベルトほどあります。
放射線にはホットスポットがあるらしいですがこの数値の内容は大丈夫でしょうか。
また、学校で個別に研究所に土を提出して調べてもらう必要がありますか。
周囲の保護者から説明を求められることがあります。(2011年6月8日)
- A31 ホットスポットといわれる場所はもっと大きな値を示していると考えて差し支えありません。
仮に毎時0.2マイクロシーベルトが年中続いたとしても、自然放射線レベルと概ね同じ程度です。
ところで、その個人の方が今回の事故を機に測定器をご準備された方なのか、放射線の専門家なのか存じませんが、毎時0.2マイクロシーベルトを測定した場所、測定方法、測定器の校正状況(正しく表示するように基準の調整をしている)によって結果が大きく異なります。
TVなどの他メディアでも紹介されているのでお聞きになったことがあるかもしれませんがビルの8階と地上に降り立って1メートルの高さで測った値は2倍地上の方が高くなっています。
もともと放射線測定値は測定する場所の高さで変わるものであり、また時間によっても変動しますので、測定値の変化を観察するか、常に同じ高さで計測するなど測定環境を整えた上での比較を必要とします。
生活レベルの高さで測定されたものは被ばくの実態を反映しますが、その代わり屋上で測られた自治体の数値と比較して議論の素材にするよりは、身近な生活環境の中で放射線が高い場所を避けるための目安としてお考えいただくのがよろしいかと思われます。
また、学校の土を調べてもらう場合、教育委員会の指導の下、管轄内の学校すべてで調査を行っていただくのが適切であると考えます。
- Q30 東京都の小学校です。地域の子供たちは、風の強い日でも、ほこりの舞い上がる校庭や公園で遊び、砂場で遊んでいる子もいます。
誰もマスクをしていません。これからの季節、半そで、半ズボンでも大丈夫でしょうか。
外部・内部被ばくがとても心配です。(2011年5月31日)
- A30 保健の先生の指導のもと、風の強い日や埃やチリが舞い上がる校庭や公園で遊ぶ際はマスクを着用し帰宅時にはうがい・手洗いすることを推奨してください。(保護者にも保健だよりなどで周知してください。)
なお、たとえ砂やほこりが口の中に入ったとしても、口をすすいで洗い出せばそれ以上心配することはありません。東京都での放射能の問題で、外で遊ぶことの心配は無用です。これからの季節の紫外線を考えなければ半袖でも問題はありません。全国の放射線の状況に関しては文部科学省「全国の放射線モニタリングデータ」をご参照ください。
http://www.mext.go.jp/
- Q29 川崎市内の学校です。神奈川県からもお茶の葉からセシウムが検出されましたが、神奈川県もかなりのセシウムで汚染されているのでしょうか。
セシウムの半減期は30年と長いことからこれからの子どもたちへの影響が心配です。今までと変わらず校庭や公園などで屋外活動をしても大丈夫でしょうか。
最近雨が降りましたが体育など屋外で活動しています。雨も気にすることはないのでしょうか。(2011年5月31日)
- A29 今の状況が続くという前提で考えますと、川崎市内の学校であれば問題ないと考えてよいと思います。
雨の中にも今回の事故によって放出された放射性物質が含まれていると考えられますが、その量はわずかです。これまで報告されている空気中の放射性物質濃度から計算すると、雨に濡れて放射性物質が皮膚についたとしても、健康に影響を与えるような量ではありませんし、入浴などで体を洗えば皮膚からは除去できますので、心配する必要はないと考えます。詳しくは
独立行政法人放射性医学総合研究所「放射線被ばくに関する基礎知識 サマリー版 第1号(Ver1.0)」をご参照ください。
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i13
- Q28 リアルタイムで放射能などの状況をチェックできるサイトはあるのでしょうか。
特に東京都の空気と浄水場の水質について知りたいのですが。(2011年5月31日)
- A28 リアルタイムで確認できるのは空間の放射線量だけです。空気や水に含まれる放射性物質については測定試料をサンプリングした上で放射能を測定する必要があるため測定結果を得るには時間がかかります。 なお、さまざまな機関、個人の方々が測定を行い、インターネットで公開されていますが、注意をしていただきたいのは、測定者(責任者)、日時、場所、対象(大気とか水とか)、測定器、測定方法、測定値とその幅(誤差)、測定器が標準測定器(公的機関が所有している測定器)ときちんと定期的に校正(調整)されているかまたそのことが示されているか(このことはデータの信頼性に直接関係しますので重要です)、バックグラウンド値、そしてできれば、継続的に測定がなされているデータなのか、などです。 具体的な数値は経済産業省が各機関、事業者が公表しているモニタリングデータなどについてまとめていますので、こちらのホームページから必要なデータをご確認ください。東京都の場合、東京都のホ−ムページからも入っていくことができます。
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/monitor.html#jichitai
- Q27 近隣地域の葉物野菜が出荷制限を受けました。近隣地域の田畑に降ったのと同じ量の放射性物質が、校舎の出入り口の取っ手や窓の手すりなどにも付着していると思うのですが、素手で触るところは水で洗い流すなど対処した方が良いでしょうか。(2011年4月28日)
- A27 おっしゃられるとおり、外との行き来がある出入り口の取っ手には放射性物質が付着している可能性があります。放置しておいて放射能が弱くなるものや雨風に流されることで放射性物質は徐々に少なくなりますが、気になるようでしたら、水洗い、濡れ雑巾でふき取り、廃棄するのがよろしいかと思います。また、外出後、手を必ず洗うことは衛生上も有効です。対応の仕方は 独立行政法人原子力安全基盤機構「もしも原子力災害がおこったら (一般用)」をご参照ください。
http://www.jnes.go.jp/kouhou/pamphlet/bousai/saigai02/book1/#page=9
- Q26 関東の小学校です。保護者から「放射能が心配なので、しばらく西日本への避難を考えています」とのお話がありました。学校側としては引き止める権限はありませんが、原発からは約200km離れていることと、子どもたちの生活環境なども考えますと悩ましいところです。(2011年4月28日)
- A26 無駄な放射線を受けないために西日本に避難することをご検討される保護者のお気持ちも理解できます。一方、 関東地方が福島第一原発から約200キロ離れていることと、不慣れな土地での子どもの生活環境の影響を考えた場合、学校として戸惑いが生じるのはやむを得ないこととお察しします。
現在、文部科学省のホームページでは各自治体で確認された放射線レベルを毎日更新しており、4月に入ってからは概ね自然のレベル程度で推移しています。一度、政府、地元自治体の情報を整理して、保護者の方に状況をご説明されては如何でしょうか?全国の放射線の状況に関しては
文部科学省「全国の放射線モニタリングデータ」をご参照ください。
http://www.mext.go.jp/
- Q25 児童・生徒が成人するころには、どのような病気がどの程度増える可能性があるのでしょうか?今から、対策できることがあるのでしょうか?(2011年4月28日)
- A25 児童・生徒が成人するころつまり約10年後に起きると考えられるのは、「がん」の発症です。それ以外の特に臓器の機能に直接影響するような症状は1度に大量の被ばく(250〜500 mSv以上)をした場合しか症例は確認されていません。発がんには様々な原因(食物・薬・生活習慣・遺伝ほか)があり、またがんが出た場合にそれが何によって発がんしたのかは、極めて特殊ながん以外は原因がわかりません。
今回の事故で得られた知見は今後の研究に活かし、その結果を国民に還元していくことは重要と思います。なお、対策として注意することがあるとすれば、日常の生活を規則正しいものにして、多くの発がん原因を遠ざけることではないでしょうか。詳しくは
独立行政法人放射性医学総合研究所「放射線被ばくに関する基礎知識 サマリー版 第1号(Ver1.0)」をご参照ください。
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i13
厚生労働省「「妊娠中の方、小さなお子さんをもつお母さんの放射線へのご心配にお答えします。〜水と空気と食べものの安心のために〜」(PDF)を参照してください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014hcd-img/2r98520000014hdu.pdf
- Q24 福島の原子力発電所の事故レベルが5から7に相当と事故レベルが上がりましたが、それに伴う弊害は何が考えられますか。(2011年4月26日)
- A24 福島第一原子力発電所の事故に関する評価について、これから考えられることは、国際原子力事象評価尺度(INES)の評価は世界共通の指標であることから評価値が「5」から「7」に修正されたことにより諸外国の日本を見る目(輸出・渡航など)が厳しくなることが予想されます。また、事故レベルの評価と直接には関係しませんが、国内においても風評などによる弊害で一部の地域で避難された方に心無い対応があるようです。事故のレベルについては詳しくは
文部科学省「INESとは」をご参照ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/anzenkakuho/ines/index.htm
- Q23 先日の新聞報道で、被ばく量に関して、屋内退避の場合木造の建物だと10パーセントしか被ばく量が減らないと書いてありました。コンクリートだと五分の一に軽減できるとのことです。校舎(もしくは児童生徒の自宅)が木造の場合、放射性物質が入らないように隙間をテープなどで目張りしても、被ばく自体を防ぐのは難しいでしょうか。(2011年4月26日)
- A23 被ばくを低減するための防護対策としての屋内退避が有効であると考えられています。屋内退避措置は、屋内に入り、建物の気密性を高め、口及び鼻をタオル等で保護することをいいます。
原子力安全委員会の「原子力施設等の防災対策について」(P.111)によると、浮遊放射性物質のガンマ線による外部被ばくの低減係数は屋外を1とすると、木造家屋0.9、大きなコンクリート建物(扉及び窓から離れた場合)0.2とされています。したがって、木造建造物では屋外からの放射線の減少にはコンクリート建造物に比べれば劣ることになりますが、屋内の家具やその配置などによっては効果が上がることも考えられ、被ばくを防ぐことが無意味とは思われません。
一方、内部被ばくは、室内に入り込んだ放射性物質の吸入に起因することから、建物内への放射性物質の侵入をいかに防止するかという気密性に依存します。つまり、放射性物質が入らないように隙間にテープなどで目張りをすることは相当に効果があるとお考えください。詳しい分析資料は原子力安全委員会の「原子力施設等の防災対策について」(P.111)をご参照ください。
http://www.nsc.go.jp/anzen/sonota/houkoku/bousai200307.pdf
- Q22 「直ちに健康に影響を及ぼす数値ではない」という東京電力、政府などの発言とはいえ、セシウムなどは内部被ばくすると長年にわたり体内で放射線を発しし続けると聞きます。これから育つ子どもたちの事もあり、できるだけ内部被ばくを少なくしたいと思っています。教室の中に入った放射性物質は日に日に蓄積されていき、換気をしないのはかえって逆効果なのでしょうか。いったん、校内に入ってしまった放射性物質を除去する方法はないのでしょうか。掃除機、空気清浄機などは無意味でしょうか。(2011年4月26日)
- A22 現在、内部被ばくを防止するために、農畜産物や海産物、水道水、について出荷制限や摂取制限が出ています。これらのものが基準値を超えることがあれば、ただちに出荷制限が出されますので、内部被ばくによる人体の影響を心配する必要はないと思われます。
今後も、自治体などが出す情報をよく聞いて、対応してください。また、摂取制限や出荷制限の基準は、直ちに発生する皮膚の紅斑や胃腸内の粘膜に損傷を与えて起こるような下痢といった急性障害が起こらないように設定されているだけでなく、しばらく経ってから発症するようながんについても、基準レベルのものをかなり長期的にわたって摂取しても発症しないようなレベルに設定されています。ですから、数回これらを摂取したからと言って、人体に影響を与えるレベルにはなりにくいと考えます。
校舎内に入ってしまった放射性物質は、粒子状のものであれば、掃除機などで、ごみと一緒に教室からある程度取り除くことができるでしょう。空気清浄機なども同様です。
換気についてですが、学校の所在地が、特別な対応を指定された地域以外であれば、普段どおりに行っていただいても問題ないと思われます。対応の仕方は 独立行政法人原子力安全基盤機構「もしも原子力災害がおこったら (一般用)」をご参照ください。
http://www.jnes.go.jp/kouhou/pamphlet/bousai/saigai02/book1/#page=9
- Q21 福島県在住で、原発事故の件で今後もし放射線量が増加した場合の被ばくによる児童・幼児の甲状腺がんについて気にしています。
ヨウ化カリウムを服用した場合の副作用(甲状腺機能低下)を考えると服用すべきか否か迷います。そこで被ばく時の甲状腺がん発生が平常時に比べてどの程度増えるのかと、ヨウ化カリウム服用の際の甲状腺機能低下症状の発生率について、もし分かれば、幼児と成人それぞれについて知りたいのですが。(2011年4月22日)
- A21 ヨウ化カリウムの服用については、服用の指示が出て、医師が指導に基づいた飲用が行われない場合、別の健康被害がでてしまいますので、それまでは個人の判断で飲用しないよう、各家庭の保護者の方に通知してください。
その指示の基準は小児に配慮して、小児の甲状腺の線量(等価線量)で100 mSv とされています。成人もこれと同じですので、成人は小児よりもより安全側と云うことになります。
ヨウ素は必須微量元素で、不足すると直ちに甲状腺ホルモンの欠乏が生じ、エネルギー代謝や運動機能の低下などを起こします。大人の男性で10〜20 mgほど持っている私たちは、日常の食事で 0.1〜0.2 mg 程度を取っています。これが10倍の2mgを超えて摂取するようになると、中毒症状が出てきて、2〜3gも取るようなことになると、これは死に至ります。このように、必要な元素も必要以上に多くとるようなことをすると弊害が出てきます。多くの薬と同じです。
ヨウ化カリウム服用の際の甲状腺機能低下やその年齢差などの詳しいことは、医師にお聞きなることを勧めます。詳しくは
独立行政法人放射性医学総合研究所「放射線被ばくに関する基礎知識 サマリー版 第1号(Ver1.0)」をご参照ください。
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i13
- Q20 4月から小学校で給食が始まります。
栃木や茨城産の牛乳を飲んでも大丈夫なのでしょうか。
チェルノブイリの事故では、牛乳が原因で小児がんが増えたと聞き、心配です。(2011年4月22日)
- A20 放射線の影響は年齢差、性差、個人差などのほか、生活習慣の違いなどいろいろあって、様々な要因によって違いがありますが、現在の摂取制限値は、1年間ずっとその値を超えた牛乳を飲み続けた時の影響を考えて決めた非常に安全側の数値となっています。
また、給食で使用される食材は基本的に基準値をクリアしているものを使用しているので問題ないとお考えください。
チェルノブイリの時は、全く制限なしに摂取していたために小児がんが増えたという背景があります。したがって、一時的に制限値を超えた牛乳を摂取したからといって心配する必要は全くありません。詳しい情報は
厚生労働省 食品安全委員会「放射性物質の食品の安全性について」をご参照ください。
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_torimatome_bunki.html
- Q19 放射能汚染された水が海に流れているようですが、コンブ、魚介類は食べて大丈夫でしょうか。(2011年4月22日)
- A19 現在、販売されているコンブ、魚介類は食べても問題ありません。
むしろ、過剰な反応で買い控え、不買運動などにより、東北地方の海産物が売れなくなり生産者でもあり地震の被害者でもある方々への新たな災害にならないよう冷静な行動が必要です。
しかしながら、原子力発電所の事故の状況は日々変化しています。
政府、地元自治体が発表する正確な情報を入手するとともに、政府、地元自治体の指示に従ってください。厚生労働省 食品安全委員会「放射性物質の食品の安全性について」および、
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_torimatome_bunki.html
厚生労働省「「妊娠中の方、小さなお子さんをもつお母さんの放射線へのご心配にお答えします。〜水と空気と食べものの安心のために〜」(PDF)を参照してください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014hcd-img/2r98520000014hdu.pdf
- Q18 浄水場などで、水道水の放射線濃度が摂取基準値を超えた場合、室内プールで幼児や小学生が泳ぐことは危険でしょうか。
時間は1時間程度、頻度は週1〜2回程度です。(2011年4月19日)
- A18 水道水の放射性核種濃度の基準値は、基準値の濃度の水を毎日1650cc飲み続けた場合、身体が受ける内部被曝が、自然から1年間に受ける線量と同程度になるとして定められた値です。
たとえ室内プールの水に基準値と同じ濃度の放射性核種がふくまれていたとしても(そういう状況は想像出来ませんが)、プールの水を毎日1650cc飲むことは考えられません。
プールの水に少しぐらい放射性核種が入っていたことが後で分かったとしても、健康には全く問題になりません。なお、屋外のプールに関しては別途調査に基づいた判断が必要になると思われます。詳しくは
独立行政法人放射性医学総合研究所「放射線被ばくに関する基礎知識 サマリー版 第1号(Ver1.0)」をご参照ください。
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i13
厚生労働省「「妊娠中の方、小さなお子さんをもつお母さんの放射線へのご心配にお答えします。〜水と空気と食べものの安心のために〜」(PDF)を参照してください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014hcd-img/2r98520000014hdu.pdf
ユーザからの関連する質問 : 屋外プールの安全性について(FAQ18に関連してさらに質問)
- Q17 西日本の学校ですが、インターネット経由で教材や備品など関東方面から送られてくる荷物や、送られる際にそれらの荷物と一緒になる場合、微量といえども放射能はやはり付着してしまうと思うのですが校内で使用するにあたって、何らかの処理をした方が良いのでしょうか。
もしくは、購入を控えた方が良いのでしょうか。(2011年4月19日)
- A17 現在、環境中に観測された放射性物質は半減期を迎えることで減少し、ある程度の時間がたてば定められた暫定基準値を下回る見込みですので、現在の時点でこれ以上の大きな変化がなければ、このままの状態が1年ほど続いても、全く問題にする必要は有りません。
実は、私たちは今回の事故がなくても身の周りに自然の放射線があります。今のレベルは自然放射線のレベルと比べてあまり変わらないレベルです。全国の放射線の状況に関しては
文部科学省「全国の放射線モニタリングデータ」をご参照ください。
http://www.mext.go.jp/
- Q16 関東地域の学校で学校飼育の動物(ウサギ・ニワトリほか)が浴びた放射線が気になります。不安な要因はあるのでしょうか?(2011年4月19日)
- A16 学校飼育動物の健康被害についてですが、前提として原子力発電所からの距離に応じて被ばく量は大きく異なります。降り注ぐ放射性物質で汚染されているのではないかということや、体内に放射性物質を大量に取り込んでいて、放射線を出し続けているのではないかという心配もあろうかと思います。
体に付着した放射性物質はシャンプーするなど人間と同様の対応でよいと考えます。対応の仕方は 独立行政法人原子力安全基盤機構「もしも原子力災害がおこったら (一般用)」をご参照ください。
http://www.jnes.go.jp/kouhou/pamphlet/bousai/saigai02/book1/#page=9
- Q15 学校が関東地域にあります。
原子力発電所の事故後、休み時間や体育など校庭での野外活動は控えた方がよいのでしょか。(2011年4月15日)
- A15 政府の発表した屋内退避の勧告地域以外は現在の大気中濃度のレベルであれば、問題ありません。
大気中の放射性物質の濃度が、通常より高くなる場合がありますが、毎日、毎時間その状態が維持されるレベルではなく、自然の状態のレベルに下がったりしていて、平均的に見た場合、かなり低い濃度となっていると思います。
そして、この平均的なレベルで1年間暮らしたとしても、がんなど健康への影響はありませありません。
ただし、状況が変化した場合は速やかに校舎内への避難や緊急下校などの手配と、保護者への周知と協力体制を心がけることが重要です。全国の放射線の状況に関しては
文部科学省「全国の放射線モニタリングデータ」および
http://www.mext.go.jp/
独立行政法人放射性医学総合研究所「放射線被ばくに関する基礎知識 第4報」をご参照ください。
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i7
- Q14 放射性物質に関する食品衛生法の暫定基準値について。
成人(教員・保護者)と子ども(児童・生徒)では、一食で摂取する食品の量が全然違うと思うのですが、同じ基準で大丈夫なのでしょうか。(2011年4月15日)
- A14 放射線の影響は年齢差、性差、個人差などのほか、生活習慣の違いなどいろいろあって、様々な要因によって違いがあります。
現時点では単一の食品について多くの場合に当てはまりそうな成人を基準に計算した数値とされています。また、25年前のチェルノブイリ事故で、子どもたちに甲状腺がんが発生したことからがんが発生しないという線量がどれぐらいかを厳しく確認し、それから逆算した濃度値(野菜、水、乳製品に代表させて)が、いまの暫定規制値となっていますので、この規制値程度では安全であると言えます。
また、放射性ヨウ素を吸入あるいは食物からの摂取での計算では、線量の値は、一定期間吸入した全てのヨウ素が一定の割合で体内に残り、又、残ったヨウ素が半減期(8日間)による減衰分も加味して、生涯に発生するがんを見積るために出した値です。詳しい情報は
厚生労働省 食品安全委員会「東北地方太平洋沖地震の原子力発電所への影響と食品の安全性について(第18 報)」をご参照ください。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kya20110320797&fileId=201
- Q13 福島第一原子力発電所周辺の地域の屋内退避や自主避難の範囲は今度もっと範囲が広がる可能性はありますか。(2011年4月15日)
- A13 可能性はないとはいえません。
今後の状況の推移次第でその可能性もありますので、そのような場合に備え、今後も自治体や政府からの情報をTVやラジオ、インターネットなどで確認しつつ、学校としての対応を迅速かつスムーズに保護者へ伝達できるよう備えておくのが良いと思います。詳しい情報は 独立行政法人原子力安全基盤機構「もしも原子力災害がおこったら (一般用)」をご参照ください。
http://www.jnes.go.jp/kouhou/pamphlet/bousai/saigai02/book1/#page=9
- Q12 報道の資料に出てくる「シーベルト」とはどういう単位ですか。(2011年4月12日)
- A12 シーベルト(Sv)とは放射線が人体にあたえる影響の目安をはかる単位です。
現在、報道で用いられているシーベルト(Sv)には1年間、放射線を浴びるシーベルトや、1時間、放射線にあたるシーベルトで数字の意味が変わってきます。
1時間あたりのシーベルト(シーベルト毎時)とシーベルトの関係は、自動車の速度と距離の関係に置き換えれば分かり易いと思います。つまり0. 001シーベルト毎時は、1時間その場所にいると、0. 001シーベルトという放射線を受けるという意味です。
また1ミリシーベルト(mSv)=1000マイクロシーベルト(μSv)ですので単位の桁の違いに注意してください。他にも放射線の強さを表す単位には「ベクレル」(Bq)があり、シーベルト(Sv)とは別の意味を持ちますので放射線影響を把握するには単位を十分確認する必要があります。人体と放射線の量に関する詳しい情報は
独立行政法人放射性医学総合研究所「放射線被ばく早見図」を参照してください。
http://www.nirs.go.jp/data/pdf/hayamizu-hi.pdf
- Q11 衣服についた放射性物質は洗えば落ちますか。(2011年4月12日)
- A11 通常の洗濯機で洗濯すれば普通の汚れと同様に放射性物質も落ちます。
地理的な条件などから登下校などの外出が気になる場合は帰宅後に外で着た衣類と屋内で使用するものを区別して洗濯するよう、保護者に伝えてください。詳しい情報は 独立行政法人原子力安全基盤機構「もしも原子力災害がおこったら (一般用)」をご参照ください。
http://www.jnes.go.jp/kouhou/pamphlet/bousai/saigai02/book1/#page=9
- Q10 保健室や応接室などで使用している空気清浄機は、放射性物質の集塵に効果があるのでしょうか?(2011年4月12日
- A10 放射性物質であっても、普通のちりに対する集塵効果と同じです。
放射性物質には様々な性質と状態のものがあります。
空気中に漂う花粉やほこり、病気のウィルスと同様、ちりに付着した放射性物質が空気清浄機に集塵されることで呼吸から体に取り組む量を減らす効果があります。詳しい情報は 独立行政法人原子力安全基盤機構「もしも原子力災害がおこったら (一般用)」をご参照ください。
http://www.jnes.go.jp/kouhou/pamphlet/bousai/saigai02/book1/#page=9
- Q9 食品から厚生労働省が通知した飲食物摂取制限に関する暫定規制値を超えたものが見つかりましたが、これは今後も続きますか。(2011年4月5日)
- A9 環境に放出された放射性物質の影響は今後、発電所からの大規模な放出がなければ徐々に減っていくものの、急には無くならないと思われます。
現在、環境中に観測された放射性物質は半減期を迎えることで減少し、ある程度の時間がたてば定められた暫定基準値を下回る見込みですが、更に放射性物質の放出が続けばその分だけ、暫定基準値を超えた状態が続く可能性は残ります。
今後も自治体などによって適切な放射性物質の検査、流通の監視などが継続さられるでしょう。引き続き、各種情報に気を配ってください。全国の放射線の状況に関しては
文部科学省「全国の放射線モニタリングデータ」をご参照ください。
http://www.mext.go.jp/
- Q8 学校菜園で育てた野菜はもう食べられないのでしょうか。(2011年4月5日)
- A8 普通に食べられます。
放射性物質の付着が心配な場合は十分流水で洗い流してから調理してください。
重要な点として、放射性物質が空気中や雨水中に含まれる量は、風の向きや雨の降り方によって大きく変わりますので、現時点で高いからといって、今後ずっと高い状態が続くことはありません。詳しい情報は
社団法人日本原子力学会「東北地方太平洋沖地震における原子力災害に関する情報『食と住居について』」をご参照ください。
http://www.aesj.or.jp/information/fnpp201103/com_syoku20110322.pdf
- Q7 市販のマスクでも放射性物質の吸引防止に本当に効果があるのか?(2011年4月5日)
- A7 空気中に浮遊する放射性物質にはさまざまな性質や状態のものがあり、効果は一概に言えません。市販のマスクでは空気中に浮遊する塵に付着した放射性物質を呼吸して体の中に取り込む量を減らす効果があります。空気中に漂う花粉や風邪のウィルスを吸い込むのを減らす効果と同じです。詳しい情報は
独立行政法人放射性医学総合研究所「放射線被ばくに関する基礎知識 第1報」をご参照ください。
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i3
- Q6 水道水に含まれた放射性物質を除去することは可能でしょうか。(2011年4月1日)
- A6 市販の浄水機のフィルターによる除去は各メーカーの機能によって差があるためどれほど減らすことができるかは断定できません。他の方法として水道水を汲み置いて保管しておけば体に吸収されやすい放射性ヨウ素は8日間で最初にあった量の半分に減少するので放射線量を減らすことができます。しかし、最初に含まれていた放射性ヨウ素の量が多ければ半減期(8日間)を過ぎても規制値を下回らない場合があります。詳しい情報は
独立行政法人放射性医学総合研究所「放射線被ばくに関する基礎知識 第4報」および
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i7
独立行政法人放射性医学総合研究所「放射線被ばくに関する基礎知識 第5報」をご参照ください。
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i8
- Q5 水道水を沸騰させて放射性物質を無害化することは可能でしょうか。(2011年4月1日)
- A5 沸騰による放射性物質の減少はできません。
- Q4 厚生労働省がある地域の水道水を飲まないよう、要請しましたが、他の地域は大丈夫ですか。(2011年4月1日)
- A4 他の市町村の情報については、政府や自治体からの情報(ホームページや広報)、TVやラジオのニュースで確認してください。なお、当該地域の水道水でも、授業での利用(理科や図画工作ほか)や手洗い、校内清掃、トイレなどの生活用水としては利用可能です。他に水がない場合は飲んでも差し支えないとされています厚生労働省の発表
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014tr1-img/2r98520000015k18.pdf
- Q3 放射線から身を守るためにはどのようにしたらいいのでしょうか。(2011年3月28日)
- A3 国や自治体が出す避難、屋内退避の指示に従って行動することが重要です。
屋内退避の指示の場合は校舎の窓・出入り口を閉め、エアコンや換気扇といった外の空気を取り込むものは使わないでください。また、校庭など野外への集合や家庭訪問などの外出をしないでください。
具体的に避難の指示があった場合は、避難場所へ移動するときにぬれたタオルやマスクで口や鼻を覆うほか、体や衣服に放射性物質が付着するのを防ぐためにできるだけ肌を隠し、雨合羽など外の空気が入ってこない衣類を身に着けるようにしてください。詳しい情報は 独立行政法人原子力安全基盤機構「もしも原子力災害がおこったら (一般用)」をご参照ください。
http://www.jnes.go.jp/kouhou/pamphlet/bousai/saigai02/book1/#page=9
- Q2 ホウレンソウから暫定規制値以上の放射性物質ヨウ素やセシウムが見つかったそうですが、食べても問題ないのに、市場に出さないのは何故ですか。(2011年3月28日)
- A2 今回、国の決めた基準値(暫定規制値)を超えた食品については政府が法律に基づいて出荷停止を指示しているためです。
今、確認されている中では放射性物質ヨウ素やセシウムの準値を超えていても、食品を食べることで直ちに健康に悪影響を生じるほどの量は見つかっていないとされています。
今回、暫定規制値を超えた放射線が見つかった食品については政府が現地の農家に出荷停止を指示しました。これはすでに市場に流通している食品を安心して食べてもらうことで、他県産や他品目にも同様に放射性物質の影響を受けているという風評被害を防ぐことを目的としています。 詳しい情報は 食品安全委員会「東北地方太平洋沖地震関連情報東北地方太平洋沖地震の原子力発電所への影響と食品の安全性について」をご参照ください。
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_genshiro_20110316.pdf
- Q1 福島県、茨城県など一部の地域で生産された食べ物(農作物や牛乳など)は放射線の影響で食べない方がいいとのことですが、本当ですか。(2011年3月28日)
- A1 食べても健康に問題はありません。
現在、厚生労働省が定める暫定規制値を超える食品は出荷制限されているため、検査を通過して市場に流通されている食品を食べても問題はありません。
給食で使用されている材料についても同様です。
さらに、検査によって暫定規制値を超えている食品でも普段の食生活のように栄養のバランスに基づいた献立の構成で生活すれば、健康上の問題はありません。
むしろ買い控えやデマなどによる風評被害は現地の生産者(農家・畜産家)への新たな被害を引き起こすことになります。
詳しい情報は 食品安全委員会「東北地方太平洋沖地震関連情報東北地方太平洋沖地震の原子力発電所への影響と食品の安全性について」をご参照ください。
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_genshiro_20110316.pdf